一般財団法人 芳越一誠寮

寮の歴史

芳越一誠寮とは

この寮は、故井口誠一が東京に遊学する学生の苦境を見かねて、昭和24(1949)、私財を投じて開設したものです。設立者の出身地徳島県美馬郡は四国三郎と呼ばれる吉野川(芳野川)に隣接し、この辺り一帯は芳越と呼ばれています。また、設立者はその名のように誠を信条としており、これをそのまま寮の名称としました。以来75年にわたり多くの卒寮生を社会に送ってまいりました。設立者の意思を継承し誠をもって理事会が運営にあたっています。

創立者・井口誠一

前身

大正5年(1916年)9月 創立者井口誠一は麹町6番地の1屋を開放し、郷土の学生を育成した。これが芳越一誠寮の初めである。出身者は、志茂六会と称した。

男子寮としての17年間の歴史

昭和24年(1949年)10月:井口誠一は現在の所有地367坪及び資金を寄付し、木造瓦葺平屋6畳4室を建設。以後3回にわたり建築資金を寄付しての増築を繰り返した。

昭和27年(1952年)7月:財団法人の認可を受ける。

昭和33年(1958年)1月:鉄筋コンクリート2階建110坪を新築。

昭和33年(1958年)1月19日:井口誠一死去

女子寮としての58年間の歴史

昭和41年(1966年)4月:女子学生寮に切り替え、建物の増設、寮内外の改装を行う。

昭和46(1971年)年2月:町名変更により豊島区堀の内町144番地から現行の豊島区上池袋3-25-14となる。鉄筋コンクリート2階建を新築。

平成12年(2000年)3月:建て替え。木造2階建延987.07㎡、112室(二人使用)、218室(一人使用)で合計収容可能42名となる。

☆彡 

平成22年(2010年)から2年間で3回に分けての大規模修繕を行う。

平成25年(2013年)4月:一般財団法人に移行

平成30年(2018年)5月:屋根の全面改修を行う。

その後、寮室内の設置家具やWi-Fi設置を含む設備の増設を行っている。

ご挨拶

当寮は1949年の創立以来、設立者の意思を継承し誠をもって理事会が運営にあたり多くの卒寮生を社会に送ってまいりました。その結果、寮生のご家族、卒寮生の就職先企業など広くからの信頼をいただいており、感謝申し上げます。

これまでの75年にわたる営みの中では幾多の環境変化が訪れ、男子寮から女子寮への変換、そして最近では新型コロナウィルスの出現など、寮生活にも影響をおよぼしているところです。その中でも、「高等学校以上の学生生徒に対しその勉学を助け文化的教養を高め、学術の向上及び人格の陶冶につとめることを目的とする」という理念、さらに「誠」を第一是とすることが当寮の原点であり、変わらずに守っていくべき創始者の想いです。そのために寮の運営のみならず、教養講座・講習会の開催などの文化事業を継続しているところです。

寮生への支援を通じて社会に貢献するというビジョンに則り、真摯にその都度の課題に取り組むことが必要だと考えています。サステナブル社会の実現に向けて、社会と利用者様の期待にお応えできるよう、弛まず歩み続けてまいります。

(向かって左から)原田常務理事と菊池理事長
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